千代田化工建設が所有する子安オフィス・リサーチパーク内の水素デモプラント施設を、シンガポールのローレンス・ウォン副首相が視察した。千代田化工建設が2023年6月6日発表した。
メチルシクロヘキサン(MCH)を用いた水素貯蔵・輸送技術や、三菱商事とともに取り組みを進めているシンガポール向け水素サプライチェーン事業開発について紹介し、シンガポールにおける水素サプライチェーン事業化についての意見交換を行った。
MCHは、トルエンと水素の化学反応により生成され、常温・常圧で液体であり、化学的にも安定しているため取り扱いが容易で、医薬品や農薬の製造における溶剤、ジェット燃料の混合剤、修正液の溶剤などに幅広く使用されている。
千代田化工建設は「エネルギー・トランジションに向けた水素サプライチェーン構築への取り組みをさらに加速化させる。シンガポールの長期CO2排出量削減に貢献していく」としている。